日本酒=和食だけではもったいないなど、常識を覆す「もっと好きになる日本酒選びの教科書」

本書は『日本酒に「辛口」はない!』『お米の品種とお酒の味は関係ない? 』『「純米」の方がおいしいというのは間違い』『「日本酒=和食だけ」だなんてもったいない』など、刺激的な言葉から始まる。

唎酒師らが日本酒の知識や味わい方などをまとめた「日本酒こだわり基礎講座」

 日本酒のトレンドや楽しみ方、製造方法、食事との相性、唎酒師の活動紹介などから成り、流行しているのはどんな日本酒なのか、銘柄によってどうしてそんなに味が違うのか、そもそも日本酒はどうやって造っているのか-そうした疑問に答えてくれる。

世界の富裕層を魅了する「日本酒」の常識 元ファンドマネジャーの蔵元だから語れる本当の話

米国や中国などで日本酒の輸出が伸びている一方、日本国内は長期にわたって消費が低迷している。外国人は日本酒をどのように見ているのか。元ファンドマネジャーで久保本家酒造(奈良県宇陀市)の11代目蔵元(酒蔵のオーナー家)が答えたのが本書だ。
酒蔵

7代目当主が酒造りを復活させた「東京港醸造(東京都港区)」江戸城の無血開城をブランドに

東京港醸造(東京都港区)は東京23区内唯一の酒蔵で、開業は2011年。当初は、どぶろく、リキュールの製造を行なっていたが、2016年に清酒製造免許を取得し、日本酒の生産を始めた。同社の歴史は200年以上前に東京・芝で酒造りを行っていた若松屋にさかのぼる。
酒蔵

島崎藤村も飲んだ、にごり酒を製造する「大塚酒造(長野県小諸市)」浅間山伏流水を利用

「夜明け前」などの作品で知られる作家・島崎藤村が、代表作の一つである「千曲川旅情のうた」の中で詠んだ「にごり酒」は大塚酒造(長野県小諸市)が造ったものと伝えられている。小諸市は市内中央部を千曲川が流れており、すぐ目の前に活火山である浅間山の雄大な姿を見ることができる。
酒蔵

ノーベル賞公式行事で採用された純米吟醸を製造する「神戸酒心館(神戸市)」熟した桜桃のような豊かな香りが特徴

神戸酒心館(神戸市)が醸造する「福寿 純米吟醸」が、日本人がノーベル賞を受賞した年に、これまで8回ノーベル賞の公式行事で提供された。熟した桜桃のような豊かな香りが特徴で、生クリームやカッテージチーズなどとの相性がよいという。
酒蔵

リンゴのような香りの大吟醸「黄金井酒造(神奈川県厚木市)」瓶囲いを採用し香りを増強

黄金井酒造(神奈川県厚木市)は、東丹沢山麓からの伏流水を仕込み水として使用しており、今でも200年ほど前に掘った井戸からくみ上げている。原料の米は山田錦などの醸造好適米のほか、地元産の食用米「キヌヒカリ」や「はるみ」なども使用する。
酒蔵

洞窟から湧き出る水を使う「小澤酒造(東京都青梅市)」伝統的な生酛造りも維持

小澤酒造(東京都青梅市)は全国的にも珍しい岩盤を横に140メートルほど掘った洞窟から湧き出る水(中硬水)を仕込み水として使っている。さらに数キロメートル離れた山から採水した湧き水(軟水)とミックスしたうえで使用するという独自のスタイルだ。
酒蔵

消滅した酒米・亀の尾を復活させた「伊豆本店(福岡県宗像市)」久原本家の傘下で地方創生にも注力

伊豆本店(福岡県宗像市)は、病害虫に侵され姿を消した酒米「亀の尾」を復活させ、酒米の名前をそのまま使った大吟醸「亀の尾」を製造している。亀の尾は長年「亀の尾に優る酒米なし」といわてきた酒造りに適した酒米で、復活を志して収穫できるようになるまでに7年の歳月を要した。
酒蔵

さくらひめ酵母を使用する「水口酒造(松山市)」強いオール愛媛へのこだわり

水口酒造(松山市)は、愛媛県オリジナル品種の花であるサクラヒメから分離された酵母「愛媛さくらひめ酵母」を用いた純米吟醸酒を製造している。酵母だけでなく、水は石鎚山、高縄山系の伏流水を使用しており、米は愛媛県産のしずく媛や松山三井を使用するなど、オール愛媛にこだわった。