酒造りからレストラン、カフェまで幅広く挑戦「熊澤酒造」酒米も自ら生産

酒蔵

熊澤酒造(神奈川県茅ヶ崎市)は、湘南に残された唯一の酒蔵として、さまざまなことに挑戦している。

創業150周年を記念して、フランスから白ワイン用のオーク樽を輸入して同社のブランドである「天青」を8年間熟成させた「オーク樽8年熟成酒」を2022年に発売。

さらに、無ろ過、非加熱処理で酵母が生きたフレッシュなビール「湘南ビール」や、吟醸酒の酒粕を再発酵させて造った粕取り焼酎に、ジュニパーベリーのみを漬け込み蒸留した「クラフト・ジン」なども手がけている。

レストランはウェディング会場にも

敷地内には大正時代の酒蔵を改装した空間で、米、水、魚、野菜にこだわった料理を提供する「蔵元料理 天青」や、築450年の古民家を移築した建物を活用した「ダイニングレストラン」、戦前から続いた木造の精麦工場をそのまま再利用した大空間のレストランなどがある。

これらレストランでは、ウェディングの披露宴を行うことも可能だ。

また築200年の古民家を移築した店内でパンやソーセージ、スイーツが味わえる「mokichi cafe」があり、この地下部分にある「蔵元直売所地下室」では、日本酒、ビール、クラフト・ジンがすべてそろっており、有料の試飲も楽しめる。

敷地を飛び出し、神奈川県鎌倉市では、旧神奈川県鎌倉加圧ポンプ所を改装したレンガ造りの建物でレストランを運営。同敷地内のハーブガーデンで収穫したハーブと発酵食材を使い、イタリアンやフレンチをベースにした料理を提供している。

酒米作りにもチャレンジしており、全量地元産米での酒造りを目的に、周りの農家の協力を得ながら酒米プロジェクトに取り組んでいる。

実に盛りだくさんだ。

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