チョコレートだけに合うように作られた泡盛がある。石垣島にある池原酒造所（沖縄県石垣市）が造っている、その名も「Awamori for chocolate」。和名は「チョコレート専用泡盛」。
「チョコレート以外の食材とは合わせにくい風味に仕上げっているため、必ずチョコレート一緒にお召し上げり下さい」というこだわりよう。
150ミリリットルの縦長の四角いビンに詰められており、見た目は酒というよりは化粧品のような印象だ。
創業当時の設備と製法で生産
池原酒造所は創業72年で、今でも当時のままの製造設備を用い、当時のままの製法で泡盛の生産を行っている。現在は創業者の孫にあたる三代目が事業を引き継いでいる。
店舗兼酒蔵は石垣島の中心地に近い住宅街にあり、予約すれば店舗の奥にある製造現場を見学することができる。主な設備は麹を育てる麹室、発酵させるためのタンク、アルコールを取り出す蒸留窯などで、すべて手作業で設備を操作する。
濃厚な「香り」と「風味」が特徴
代表銘柄は「白百合」。石垣島で咲くユリの花のような爽やかさを感じてほしいとの思いをこめ創業者が名付けた。
濃厚な「香り」と「風味」が特徴で、中でも戦前に使われていた黒麹「イヌイ菌」で仕込んだ特別限定酒「Shirayuri inui 44」は、米国でのコンテストでも、高い評価を得た。
もう一つのブランドが「赤馬」。石垣島で祝いの席で唄われる「赤馬節」にあやかり、縁起の良い名前として命名された。
酒蔵入口にある店舗では、これら商品が購入できるほか、試飲も可能で、チョコレート専用泡盛を試飲する際には、チョコレートも出してもらえる。
チョコレートにこだわりはなく、甘いチョコレートであれば、どれでも合うという。
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