音楽を聞かせて酒造り「鳳鳴酒造」スッキリと角が取れたまろやかな日本酒に

酒蔵
篠山城跡

鳳鳴酒造(兵庫県丹波篠山市)は、モーツァルトの交響曲第40番「愛よ永久に」、ベートーベンの交響曲第6番「田園」、丹波篠山の民謡「デカンショ節」の3曲を聞かせながら醸造した日本酒「夢の扉」を販売している。

聞かせるとはいっても、ただ音楽を流すのではなく、音を振動に変換し、直接醸造中のタンクに伝え、酵母に振動を与えながら醸造する。

同社によると、これによって「酒の分子が細かくなり、スッキリと角が取れたまろやかな飲みやすいお酒に仕上がる」という。

「夢の扉 デカンショ節 普通酒」「夢の扉 本醸造(ベートーベン)」「夢の扉 純米吟醸(モーツァルト) 」の3種がある。

焼酎でも音楽振動醸造を採用

徳川家康が守りの要として建設した篠山城のそばにあった酒蔵を活用した土産物店「ほろ酔い城下蔵」では、酒造りに使われていた昔の道具の展示や酒造工程のパネル展示とともに、音楽振動を与えて醸造している現場を目の当たりにすることができる。

日本酒以外にも音楽の振動を与えて醸造した商品がある。「米焼酎どや」は米と吟醸酒粕を原料に作り上げた焼酎で、焼酎でありながらまるで日本酒のような飲みごたえが特徴だ。

熟成時にはモーツァルト交響曲第40番「愛よ永久に」の音を振動に変え、直接貯蔵タンクに与えることで角の取れたまろやかな味わいを実現した。

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