北海道から沖縄まで日本全国の日本酒の銘酒を探し出し1冊にまとめた。だれもが納得する定番の日本酒から、通好みのものまで約600本が紹介されている。
2016年に出版した『全国の日本酒大図鑑「東日本編」』と『全国の日本酒大図鑑「西日本編」』を再編集したもので、それぞれの銘酒の写真と、紹介文に加え、データとして原料米、日本酒度、精米歩合、アルコール度、使用酵母を掲載し、カタログ的に仕上げてある。
巻頭に日本酒の基礎知識として山田錦や雄町などの「酒米」や、大吟醸や純米酒などの「日本酒の種類」、製麹、酛造りなどの「日本酒の造り方」などを紹介。
さらに、北海道は「あっさりすっきり超軽快系」、北陸・新潟は「端麗辛口」、関東は「濃醇旨口」、九州は「淡麗華やか辛口」といった具合に、日本酒が造られる地域による特性を地図上に表示。より詳しい各県の特徴については、銘酒を紹介する前に地域ごとのページで解説している。
日本酒入門の参考書になりそうだ。
友田晶子、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会監修、マイナビ出版刊