世界の富裕層を魅了する「日本酒」の常識 元ファンドマネジャーの蔵元だから語れる本当の話

日本酒は米国や中国などへの輸出が増えている一方、日本国内は長期にわたって消費が低迷している。

なぜ日本酒好きの外国人が増えているのか。外国人は日本酒をどのように見ているのか。そうした疑問に元ファンドマネジャーで久保本家酒造(奈良県宇陀市)の11代目蔵元(酒蔵のオーナー家)が答えたのが本書だ。

第1章では、日本酒は外国人から、どう思われているのかをテーマに、日本酒を扱っている米国人とドイツ人にインタビューをしているほか、米が原料なのにリンゴやバナナなどの香りがする理由などについて触れてある。

第2章以降は日本酒を取り巻くお金に関する話題や、日本酒の歴史や文化、さらには酒造りの工程、日本酒と合う世界の料理や日本の料理などについて紹介してある。

海外関連のビジネスにかかわっている人はもちろん、日本の文化を知る手がかりとして幅広く読まれそうだ。

久保順平著、日本経済新聞出版刊

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