島崎藤村も飲んだ、にごり酒を製造する「大塚酒造(長野県小諸市)」浅間山伏流水を利用

酒蔵

「夜明け前」などの作品で知られる作家・島崎藤村が、代表作の一つである「千曲川旅情のうた」の中で詠んだ「にごり酒」は大塚酒造(長野県小諸市)が造ったものと伝えられている。

大塚酒造は小諸市で唯一の酒蔵で、しなの鉄道小諸駅から徒歩5分という町中にある。小諸市は小諸城の城下町で、市内中央部を千曲川が流れており、すぐ目の前に活火山である浅間山の雄大な姿を見ることができる。

創業は今から160年ほど前の江戸時代(天保12年)。創業以来この地で、にごり酒をはじめ、清酒「浅間嶽(あさまだけ)」を醸造している。

甘すぎず口当たりが良い、にごり酒

藤村も飲んだと言われる、にごり酒について同社は「甘すぎず口当たりが良い」と評価する。にごり酒は通常よりも荒い布で醪(もろみ)を濾すことで、酒本体の液体に個体成分が混ざった白みがかった酒を指す。

旨味や甘さが残っており、濃厚でどっしりとした味わいになるのが特徴で、浅間嶽のにごり酒も、酸味が強く、まさに出来立ての風味を感じることができる。

ミネラルの多い硬水を使用

大塚酒造が使用する水は硬水で、同社ではこの水で造った日本酒を「浅間山伏流水の個性を生かし、そこに控えめな香りと瑞々しいコク、飽きない飲み口をプラスした」と説明する。

さらに別の表現として「硬水による発酵力の強さで、辛口に仕上がっており厚みのあるキレに、硬水の程よい苦味が加わっている」とも加える。

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